サラリーマンだと年収は会社次第と思っている人が多いかもしれません。自力で年収を増やすためには、キャリアをどのように考えたらいいのでしょうか。
本稿の要点:
- 年収目標を設定し、どう達成するかを明確化する
- 自分のキャリアと整合性のある高年収のポジションを探す
年収を増やすということ
まず誤解がないように申し上げたいのですが、私は年収が低いと価値がないと思っているわけではありませんし、収入増でないキャリアアップを否定するわけでもありません。今の待遇に満足し、会社・仕事に骨を埋める覚悟で頑張ることも、とても立派なことです。
ただそれは当たり前の前提であり常識です。私としては何か「刺さる」方向性を打ち出さなくては商売になりません(ポジショニングというやつです)ので、年収増ばかり強調していますが、何卒ご理解ください。
ただそれは当たり前の前提であり常識です。私としては何か「刺さる」方向性を打ち出さなくては商売になりません(ポジショニングというやつです)ので、年収増ばかり強調していますが、何卒ご理解ください。
年収を増やすためのSMART目標設定
「年収を増やす」というのを一つのプロジェクトとして考えましょう。
「お金持ちになりたいなあ…」というモヤモヤした気持ちを具体化するプロジェクトです。
プロジェクトですから、ちゃんと目標を設定してゴールまでの計画を作り、進捗管理する必要があります。
せっかくですからMBA的にフレームワークを使いましょう。
SMART法という目標設定のためのフレームワークがあります。目標は、下記の各項目に当てはまるよう設定するというものです。
S:Specific(具体的)
M:Measurable(測定可能)
A:Achievable(達成可能)
R:Relevant(関連している)
T:Time-bound(期限が定まっている)
このフレームワークに落とし込んでみましょう。
「お金持ちになりたいなあ…」というモヤモヤした気持ちを具体化するプロジェクトです。
プロジェクトですから、ちゃんと目標を設定してゴールまでの計画を作り、進捗管理する必要があります。
せっかくですからMBA的にフレームワークを使いましょう。
SMART法という目標設定のためのフレームワークがあります。目標は、下記の各項目に当てはまるよう設定するというものです。
S:Specific(具体的)
M:Measurable(測定可能)
A:Achievable(達成可能)
R:Relevant(関連している)
T:Time-bound(期限が定まっている)
このフレームワークに落とし込んでみましょう。
年収のターゲットを決める
「具体的に」ですから、漫然と「余裕のある生活がしたい」ではダメです。
ちゃんと「年収を増やす」と決めます。
また「測定可能」ですから、「いくらにする」という年収額を決めます。
「達成可能」な現実的な数字である必要がありますから、今年収500万なのに「来年から年収500億だ!」というのは非現実的ですね。
「関連している」というのは、金銭的に余裕のある暮らしがしたいのに、癒しが欲しいから打ち込める趣味を見つけようとするような目標設定はNGということです(趣味が悪いわけではありません、プロジェクトと関連していないだけです)。
そして「期限」を決めます。
ここでは暫定的に、「10年以内に一千万」としましょう。
さらに、現年収から一千万までの間の数字を「5年以内の中間目標」と定めます。
現年収が三百万ならひとまず600万でもいいし、既に一千万ある方なら最終目標三千万・中間目標二千万でも構いません。
大事なのは今より上を目指すことです。
目指さないとそもそも達成できませんし、一千万が無理でも300万より600万のほうがいいのは当然です。
従って、年収を増やしたいならちゃんと具体的な金額を目標設定するのは非常に重要です。
また中間目標を設定することで、より具体的なステップをイメージしやすくなります。
「具体的なステップ」が何を指すのかは、本稿で後述します。
ちゃんと「年収を増やす」と決めます。
また「測定可能」ですから、「いくらにする」という年収額を決めます。
「達成可能」な現実的な数字である必要がありますから、今年収500万なのに「来年から年収500億だ!」というのは非現実的ですね。
「関連している」というのは、金銭的に余裕のある暮らしがしたいのに、癒しが欲しいから打ち込める趣味を見つけようとするような目標設定はNGということです(趣味が悪いわけではありません、プロジェクトと関連していないだけです)。
そして「期限」を決めます。
ここでは暫定的に、「10年以内に一千万」としましょう。
さらに、現年収から一千万までの間の数字を「5年以内の中間目標」と定めます。
現年収が三百万ならひとまず600万でもいいし、既に一千万ある方なら最終目標三千万・中間目標二千万でも構いません。
大事なのは今より上を目指すことです。
目指さないとそもそも達成できませんし、一千万が無理でも300万より600万のほうがいいのは当然です。
従って、年収を増やしたいならちゃんと具体的な金額を目標設定するのは非常に重要です。
また中間目標を設定することで、より具体的なステップをイメージしやすくなります。
「具体的なステップ」が何を指すのかは、本稿で後述します。
年収一千万とはどういうレベルなのか?
目標を決めたら、「どうすれば達成できるのか」を明確化しなくてはいけませんが、年収一千万とはどういうターゲットなのでしょう。
国税庁によると、年収一千万以上は凡そ日本の給与所得者の5%程度のようです(※注:孫引きですが分かりやすいので参照しました)。
20人に一人しかいないわけですから、誰でも簡単にできることではありませんが、半面、小学校のクラスに1~2人はいるレベルと考えると、決して雲の上の話ではありません。
国税庁によると、年収一千万以上は凡そ日本の給与所得者の5%程度のようです(※注:孫引きですが分かりやすいので参照しました)。
20人に一人しかいないわけですから、誰でも簡単にできることではありませんが、半面、小学校のクラスに1~2人はいるレベルと考えると、決して雲の上の話ではありません。
※注:年収1,000万円の人の割合はどのくらい?手取り額や生活レベルが意外と苦しい理由を解説 | オリックス銀行 (orixbank.co.jp)
目指すのは「能力」ではなく「ポジション」
年収300万円台から2000万円超までの方々と幅広く一緒に仕事をしてきた私の経験上、各人の能力は年収の幅ほど変わりません。
給料は能力に対してではなく、ポジション、つまりどういう会社のどの部署でどういう肩書を持っているか、に対して支払われるものです。
なので、
「こんなレベルの人がなんでこんな給料で…」
というのが、どちらの意味でも起こりえます。
(「こんな無能な人が何でこんな高い給料もらってるんだ…」または「こんな優秀な人が何でこんな薄給に甘んじてるんだ…」)
即ち、
「どうすれば年収を上げられるか」
というのは、
「どうすれば年収の高いポジションにつけるか」
と変換して考えなくてはいけません。
もっとMBA的にかみ砕くと、「どういう人材が高価格で売れるか」ということです。
個人で稼げる医者や弁護士と違いますから、サラリーマンは「よりお金が集まる会社に行き、より利益をもたらすポジションにつく」ことが必要になります。
従って、年収を上げるための正しい計画は、
「~ができるようになる」「~の資格を取る」という
「能力のステップアップ」
ではなく、
「~業界の会社に転職する」「~の肩書をもらう」という、
「ポジションのステップアップ」
だということが分かります。
もちろん能力開発が無駄なわけではなく、能力があるからこそ目指すポジションにつながるということはあります。
しかし、能力開発や資格取得は年収アップに直接つながるわけではありません。
あくまで
「狙うポジションを得るための能力アップ」
であって、そこにつながらない能力開発は趣味の領域になってしまいます。
給料は能力に対してではなく、ポジション、つまりどういう会社のどの部署でどういう肩書を持っているか、に対して支払われるものです。
なので、
「こんなレベルの人がなんでこんな給料で…」
というのが、どちらの意味でも起こりえます。
(「こんな無能な人が何でこんな高い給料もらってるんだ…」または「こんな優秀な人が何でこんな薄給に甘んじてるんだ…」)
即ち、
「どうすれば年収を上げられるか」
というのは、
「どうすれば年収の高いポジションにつけるか」
と変換して考えなくてはいけません。
もっとMBA的にかみ砕くと、「どういう人材が高価格で売れるか」ということです。
個人で稼げる医者や弁護士と違いますから、サラリーマンは「よりお金が集まる会社に行き、より利益をもたらすポジションにつく」ことが必要になります。
従って、年収を上げるための正しい計画は、
「~ができるようになる」「~の資格を取る」という
「能力のステップアップ」
ではなく、
「~業界の会社に転職する」「~の肩書をもらう」という、
「ポジションのステップアップ」
だということが分かります。
もちろん能力開発が無駄なわけではなく、能力があるからこそ目指すポジションにつながるということはあります。
しかし、能力開発や資格取得は年収アップに直接つながるわけではありません。
あくまで
「狙うポジションを得るための能力アップ」
であって、そこにつながらない能力開発は趣味の領域になってしまいます。
現時点、スタート地点からの整合性
ポジションのステップアップは、スタート地点であるご自身の現時点のキャリアとの整合性も考えなくてはいけません。
いくらお金が集まるからといって、例えば新卒から十年製造業でキャリアを積んだ人が金融業界に方向転換するのは簡単ではなく、同じ製造業でも全員がキーエンスに転職できるわけでも向いているわけでもないからです。
また上手く転職できたとしても、また下っ端からのスタートなので、年収が下がる可能性もあります。
従って現職の延長線上にある選択肢を考えるのが手っ取り早く安全でしょう。
周囲を見て、同じ会社の上の職位、同業他社、同じ技術で違う市場を狙っている会社、違う技術で同じ市場を狙っている会社の平均年収がどれくらいかを調べてみてください(一旦こういう書き方をしますが、「キャリアとの整合性」だけで別稿が書けますので、別途記事を後日UPいたします)。
もちろん今いる会社で10年以内に年収一千万を達成できるならあえて転職する必要はありません。
ただ多くの場合、現職にとどまり続けるのは注意が必要です。
というのは、会社によって昇進や昇給は規定がありますから、いくら実績を積んでも定年までに一千万を超えられるとは限りません。
例えば今30歳の方で現年収が500万円以下として、10年以内に一千万円にしたいなら、
「転職するのは大前提」
として考えるべきです。
いくらお金が集まるからといって、例えば新卒から十年製造業でキャリアを積んだ人が金融業界に方向転換するのは簡単ではなく、同じ製造業でも全員がキーエンスに転職できるわけでも向いているわけでもないからです。
また上手く転職できたとしても、また下っ端からのスタートなので、年収が下がる可能性もあります。
従って現職の延長線上にある選択肢を考えるのが手っ取り早く安全でしょう。
周囲を見て、同じ会社の上の職位、同業他社、同じ技術で違う市場を狙っている会社、違う技術で同じ市場を狙っている会社の平均年収がどれくらいかを調べてみてください(一旦こういう書き方をしますが、「キャリアとの整合性」だけで別稿が書けますので、別途記事を後日UPいたします)。
もちろん今いる会社で10年以内に年収一千万を達成できるならあえて転職する必要はありません。
ただ多くの場合、現職にとどまり続けるのは注意が必要です。
というのは、会社によって昇進や昇給は規定がありますから、いくら実績を積んでも定年までに一千万を超えられるとは限りません。
例えば今30歳の方で現年収が500万円以下として、10年以内に一千万円にしたいなら、
「転職するのは大前提」
として考えるべきです。
高年収ポジションの具体例
ではどういう会社、どういうポジションが高年収なのでしょうか?
大サービスで答えを教えてしまいます。
もちろん例外はありますが、目指すべきは、
①グローバルに事業展開している、できれば外資系
②最先端のことをやっている会社
③できるだけ上のマネージャーポジション、です。
なぜそういうところが高年収なのかは長くなりますので別稿とさせていただきます。
ご自身のキャリアの延長線上、同業他社、同市場異業態、異市場同業態でそういうポジションがないかを探し、そこへ至るまでのステップを10年スパンで計画してみましょう。
大サービスで答えを教えてしまいます。
もちろん例外はありますが、目指すべきは、
①グローバルに事業展開している、できれば外資系
②最先端のことをやっている会社
③できるだけ上のマネージャーポジション、です。
なぜそういうところが高年収なのかは長くなりますので別稿とさせていただきます。
ご自身のキャリアの延長線上、同業他社、同市場異業態、異市場同業態でそういうポジションがないかを探し、そこへ至るまでのステップを10年スパンで計画してみましょう。
転職は何度でもすべし!
一点、大事なアドバイスです。
次の転職で目指すポジションに就けると期待してはいけません!
転職活動をしている人が、
「今回の転職で最後にしたい」
というのはよく聞くセリフなんですが、単なる面接対策でなく本当にそう思っている方も結構いらっしゃるようです。
このフレーズを聞くと「運任せのキャリア構築してるなあ…」とモヤモヤしてしまいます。
転職を、夢の職場に移動できる魔法の杖、または一か八かの賭けだと思っているなら、それはどちらも間違いです。
キャリアアップを目的としているのなら、当然何回も転職する覚悟をしておかなくてはいけません。
行き当たりばったりにではなく、戦略的にです。
「中間目標」について先に述べたと思いますが、これは「次の転職先」と置き換えても構いません。
「就きたいポジション(目指す年収を得られるポジション)」
を最終目標として設定し、
「そのポジションに要求される経歴(職務・資格・学歴)」
を中間目標を経由しながら身に着けていく、というのが、
「戦略的」
ということです。
どう戦略的に転職すればいいのか、の更なる詳細については、長くなりますのでまた稿を改めてご説明します。
次の転職で目指すポジションに就けると期待してはいけません!
転職活動をしている人が、
「今回の転職で最後にしたい」
というのはよく聞くセリフなんですが、単なる面接対策でなく本当にそう思っている方も結構いらっしゃるようです。
このフレーズを聞くと「運任せのキャリア構築してるなあ…」とモヤモヤしてしまいます。
転職を、夢の職場に移動できる魔法の杖、または一か八かの賭けだと思っているなら、それはどちらも間違いです。
キャリアアップを目的としているのなら、当然何回も転職する覚悟をしておかなくてはいけません。
行き当たりばったりにではなく、戦略的にです。
「中間目標」について先に述べたと思いますが、これは「次の転職先」と置き換えても構いません。
「就きたいポジション(目指す年収を得られるポジション)」
を最終目標として設定し、
「そのポジションに要求される経歴(職務・資格・学歴)」
を中間目標を経由しながら身に着けていく、というのが、
「戦略的」
ということです。
どう戦略的に転職すればいいのか、の更なる詳細については、長くなりますのでまた稿を改めてご説明します。
忍耐がカギ
「10年単位でのキャリア計画」
「何度でも転職する覚悟」
という、ちょっとめんどくさそうな言葉が出てきて腰が引けた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしこの10年を振り返ってみてください。
「あの時こうしてればもっといい会社に入れたかもしれない」
「こういう仕事に就けたかもしれない」
ということはないですか?
まだ遅くないはずです。これからの10年、忍耐強く一歩ずつ進んでいけば、確実に今よりいい場所に行けます。
時には、いいポジションの空きがない、現ポジションで一定期間の職務経験が必要、など、転職を思いとどまって一つのポジションで数年経験を積む必要が出てくることもあります。
転職を選ぶのも勇気なら、道の途中で立ち止まってじっと時機を待つ判断をするのもまた勇気です。
停滞している気持ちになるかもしれませんが、そういう時には次のステップに備えて能力開発のタイミングができたと思えばいいです。
こういう「戦略的キャリア構築」をしている方に満遍なくおすすめできる能力開発はやはりMBAです。何故MBAがおすすめなのかは過去ブログ「MBAで年収は上がるのか」をご参照ください。
またMBAは格安で取得できる弊社のプログラムがおすすめです。是非下記リンクからお進みください!
「何度でも転職する覚悟」
という、ちょっとめんどくさそうな言葉が出てきて腰が引けた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしこの10年を振り返ってみてください。
「あの時こうしてればもっといい会社に入れたかもしれない」
「こういう仕事に就けたかもしれない」
ということはないですか?
まだ遅くないはずです。これからの10年、忍耐強く一歩ずつ進んでいけば、確実に今よりいい場所に行けます。
時には、いいポジションの空きがない、現ポジションで一定期間の職務経験が必要、など、転職を思いとどまって一つのポジションで数年経験を積む必要が出てくることもあります。
転職を選ぶのも勇気なら、道の途中で立ち止まってじっと時機を待つ判断をするのもまた勇気です。
停滞している気持ちになるかもしれませんが、そういう時には次のステップに備えて能力開発のタイミングができたと思えばいいです。
こういう「戦略的キャリア構築」をしている方に満遍なくおすすめできる能力開発はやはりMBAです。何故MBAがおすすめなのかは過去ブログ「MBAで年収は上がるのか」をご参照ください。
またMBAは格安で取得できる弊社のプログラムがおすすめです。是非下記リンクからお進みください!